ウェッジウッドのバックスタンプについて
■カップやソーサー、プレートの裏のバックスタンプは、それらがつくられた年代、製造方法などを伝えてくれる貴重な情報源です。自分が持っているカップはいったいいつ頃つくられたのか、どうやってつくられたのか・・、そんなことがわかったらより一層そのカップに魅力が増しますね。あなたが持っているのは、数十年も前に海の向こうの地で職人によってつくられた、ただ一つのものかもしれませんね。
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こちらはバックスタンプに壺のマークは無く、”WEDGWOOD ENGLAND” のみです。おそらく1812年から1822年の間にボーンチャイナ製品につけられたバックスタンプのようです。
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1878年からボーンチャイナとまれにクイーンズウェア、オーナメンタルウェアに使用された印刷でのマーク。1891年以降はENGLANDの語が追加されている場合もあります。
またボーンチャイナの中にはWEDGWOODの語が押印されているものあります。
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1895年以降のボーンチャイナに用いられたプリントマーク
のちに下にENGLANDの文字が入ります。
下のバックスタンプも同時期のものか調査中です。
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1900年からボーンチャイナに用いられたプリントマーク当初は壺マーク下はWEDGWOODのみでしたが写真はその後ENGLAND そしてMADE IN ENGLANDが加えられたもの。
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1902年からボーンチャイナに用いられたプリントマーク
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1950年から1962年の間レジャフィックスという機械でボーンチャイナに用いられたプリントマーク
上のマークと同時期だと思われます。
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1962年からボーンチャイナ製品に用いられたプリントマーク で黒の壺に金の文字
商標登録のRが無いので上のマークと同時期かと思われますが淡いブルーでのプリントマーク
ローズデール(2種ありますが青い花の方)に使われていました。時期的なものか品物区別をしたかのかも含め調査中。
1974年にWEDGWODが登録商標であることを示す丸にRのマークが追加されます。
黒の壺に金の文字です。
その後黒い壺にブラウンの文字が使われます。 時期は調査中です。
グリーンバージョン
ゴールドバージョン発見 2009年9月
1800年代の壺の下の3つの星の意味でしょうか、、、その後MADE IN ENGLAND 下の下線が3つに分かれます。
そしてさらに変わってポートランドベースが一回り小さくなります。
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ジョサイア没後200年を記念して作られたプリントマーク
黒バージョンもあったことが最近わかりました09年6月29日
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1998年からボーンチャイナに用いられ現在にいたっているWのプリントマーク。ポートランドベースはWの中を白くくり抜かれたデザインとなっています。
2000年のミレニアムを記念してボーンチャイナに用いられたプリントマーク
その後2005年からEU規則によって食品衛生法での合格基準をクリアした表示が義務付けれられその証としてグラスとフォークのマークがつけ足されます。
Wのマークにはこのようなマークも存在しました。写真では伝わりづらいかもしれませんがカップの裏全面に入るような巨大なプリントマークです。
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ブラックバサルトに用いられるプレスマーク(押し印)
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1967年に発表されたジョージタウンコレクションのプリントマーク(アーザンウェア)
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1930年代から使用されたと思われるプリントマークとプレスマーク がどちらも使われるタイプ。
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ジャスパー、、、現行品と1700年代から作られたディップジャスパーの比較 下のディップジャスパーは上下に刻印や左右には何らかを意味する数字やアルファベットがあるので全体の写真です。
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ピーターラビット新旧、、、上が現行の中国での製造の品、下は十数年前まで英国で製造された時期の物です。
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エトルリア工場時代のアーザン(クイーンズ)ウェアのスタンプ
基本的なクイーンズ(アーザン)ウェアのバックスタンプとカラーバリエーション
↓上のマークに電子レンジと食洗機利用可能が加えられたマーク
クイーンズ(アーザン)ウェアに壺のマークや現在のWマークが付くケース
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こちらはウェッジウッドのバックスタンプに販売店や何らかの記念やイベントなど他のバックスタンプや文言が付加されたパターンです。
↓はバックスタンプにロッドナンバーが加えられたもの
↓はナポレオンがセント・ヘレナで使ったことが示されたナポレオンアイビーのバックスタンプ
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ウェッジウッドホームウェアのバックスタンプ Wのマークはボーンチャイナと一見同じなのですが違いはメイドイン ポルトガルです。 HOMEのスタンプにも MADE IN PORTUGALが入っています。
時期的なことなのかもしれませんが近年の中国製やタイ製は製品のバックスタンプにプリントマークせずシールや外箱のみに表記します。